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土木科 総合的な探究活動③ 四十四田ダムの河床標高を計測

11月16日(木)盛工土木科3年生課題研究班は、探究活動③四十四田ダム河川測量を実施しました。3回目のテーマは、河床に堆積している土砂量を調べるため河床標高を測量しました。調査データは、数値地図のダム平面図(写真)に後方交会法で船の位置を割出して河床標高を計算しました。
 次回探究活動④では、建設前の等高線データに観測位置を合わせて堆積土砂の高さを求めてみます。岩手県のダムには土砂吐機能が無いため、この60年間でどの程度土砂が堆積しているか興味があります。
 また、ダムは松尾鉱山跡から流れ出る鉱廃水の影響があったため、土砂吐機能を付けれなかったのかも知れません。四十四田ダムには、完成当時に付いた水際線が現在も茶褐色のラインとなって残っています。戦後の鉱山開発がもたらした酸性水の傷跡が、今だにダムの壁に残されていることに感慨深さを感じます。
 私たちはこの探究学習を通して、自分たちで現状を把握しながらその対策について考えてみます。            ~ いま 盛工がおもしろい ~


ダム堤体からの測量
水深測定 最大で21mの深さがありました。
竣工当時に着いた赤褐色の水際線
晩秋の岩手山を湖面から観る
観測データをCAD図面に編集