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学んだ技術を活かし、答えがない課題に自分たちなりの解決策を導く【土木科探究活動】

探究テーマ「松尾鉱山開発を学び四十四田ダムの役割と課題を探る」継続テーマ

はじめに
 土木科の課題研究では、学んだ技術を活かし、答えがない課題に自分たちなりの解決策を導くことを目指して、昨年度四十四ダムの現地調査を行いました。現在のダムは土砂の堆積や流木の滞留などダムに係る負荷が非常に大きい事を知りました。国交省北上川流域ダム統合管理事務所では、ダム貯水量や洪水調節及び水力発電の安定確保のためダムの嵩上げ工事を本年度から実施します。旧松尾鉱山から流れ出た酸性水や初期の中和処理によってダムに堆積した有害物質等の課題もある中で、私たちは土木科で学んだ知識やフィールドワークを活かして北上川水流の制御によってダムに係る負荷を軽減できるか否かを以下の方法で探ります。 

1  令和5年度の探究活動を振り返る!!

2  昨年度の課題から継続・新規の現地調査を実施して想定している仮説の根拠を検証する。
(1)  深セン測量から堆積土量の実態を把握する。【継続】
 ・ダム堤体からのTS観測により観測場所の水深から堆積状況を探る。
 ・ダム堤体から川床までの下がりを計測してCADに図化してみる。
 ・ダム工事前の等高線データを活用

昨年度の現地調査メンバーと国交省北上川流域ダム統合管理事務所職員
CADで観測位置を数値化

(2)  堆積土砂の増加を抑制する仕組みを探る。【新規】
 ・ダム湖内の流況を把握する。 
 ・GPSロガーを活用したフロートによる追跡調査。
 ・Google EarthにGPSデータを添付して流況を可視化。
 ・昨年度の仮説から、堆積スポットの設置について検証。
   南部片富士湖に一旦流れが入っているのか?

今回使用したGPSロガー
GPSファイルを読み込む
浮標のGPSデータをグーグルアースで可視化します
GPSロガーを取り付ける浮標を制作
7月8日に現地で観測実験を行う。
浮標の改良(重し、回収ロープ)が顕になる。

令和6年度探究報告 その1